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【イベントレポート】10月29日(土)「The Chaos Asia From Okinawa2022」を開催しました!
「The Chaos Asia From Okinawa2022」は、
沖縄スタートアップエコシステム(Startup Lab Lagoon Okinawa)が主催する
沖縄から世界へ、カオスからイノベーションを生み出すピッチイベントです。
今回の舞台は、那覇空港国際線ターミナル3階のふくぎホール。
沖縄スタートアップエコシステム(Lagoon Okinawa)が
4階のフードコート内に拠点(Lagoon Airport)を構えていることもあり、
那覇空港内での開催となりました。
冒頭では、Lagoon Airportコミュニティマネージャーの浦崎さんより
沖縄スタートアップエコシステムの意義をご説明し、
Lagoon Airportのコンセプト「ビジネス案内所」のご紹介もさせていただきました。
(Lagoon Airportのご紹介はこちら https://startup-lagoon.okinawa/startup/startup-base/)
第一部では、日本企業とイスラエルスタートアップとのオープンイノベーションの加速をミッションに多数の連携を創出してきたMACCAM株式会社代表の松山英嗣氏に、「イスラエルスタートアップ/DX最前線を学ぶ」をテーマに、「イスラエルスタートアップ/DX最前線」についてご講演いただきました。
イスラエルには天然資源が乏しく国内の市場も小さい上に、周囲のアラブ諸国市場から締め出されているため、物資的資本を必要とせず海外市場へ展開しやすいIT産業が発達した地です。イスラエルは沖縄から約8800キロも遠く離れていますが、沖縄にとってとても良いモデルだと考え、お声をかけさせていただきました。
ご講演では、イスラエルの歴史や文化(幼少期から、思ったことをしっかり言語化して伝えることの大切さを学び、リーダーを目指そうという教育が根付いていることなど)についてご説明いただいた後、イスラエルのスタートアップエコシステムは毎年世界ランキングの6~7位に位置していることや産官学の連携がとても強いこと、イスラエルにあるインキュベーション施設では毎日ピッチイベントが行われ、日々たくさんの交流、つながりが生まれていることなどを質疑を交えながらお話しいただきました。
特に印象的だったのは、「イスラエルを含めスタートアップエコシステムランキングの上位に来ている国は、海沿いにある」ということ。「イノベーティブが起こりやすい環境は、気候が良くて海沿いにあること。その環境がハイパフォーマンスなスタートアップ支援につながりやすい」というお話を伺い、沖縄の環境にも通ずることはもちろん、沖縄県内のスタートアップ支援・スタートアップエコシステムも益々発展していく予感を強く感じました。
第二部では、OISTに入居しているスタートアップをはじめ、アジアや世界へ進出することを目指す様々な分野の沖縄県内のスタートアップが英語でピッチを行いました。
ピッチを行ったスタートアップの皆さま
・株式会社Social Design 代表 北野 勇樹さん
・株式会社ChiCaRo 代表 奥 温子さん
・大阪ヒートクール株式会社 デザインエンジニア 相澤 裕基さん
・Anda Basic Maria Valbuenaさん
株式会社Social Designの北野さんは、名護でオープンしたコミュニティパーク「coconova」のご紹介をはじめ、名護を起点に手掛けている街づくりや地域とのコミュニティの活性化、名護発のスタートアップが世界を目指していく構想についてお話しされました。
株式会社Social DesignのHPはこちら(https://social-design.town/)
株式会社ChiCaRoの奥さんは、国立大学法人電気通信大学と共同研究している遠隔協同子育てロボットChiCaRoをお持ちになり、実際に操作をしたり、体験を通して、離れていても一緒に子育てができる環境づくりをテクノロジーの力で支援していることをお話しされました。
株式会社ChiCaRoのHPはこちら(https://www.chicaro.co.jp/)
3番目にピッチを行った大阪ヒートクール株式会社はOISTのアクセラレーションプログラムに採択され、現在OISTに入居しているスタートアップ。デザインエンジニアの相澤さんは、五感を再現するテクノロジーの中で、温度を用いたひっかき錯覚システム「ThermoScratch」(傷をつけることなく、ひっかいたような感覚を提示するというもの)をご紹介されました。
大阪ヒートクール株式会社のHPはこちら(http://www.osaka-heat-cool.com/)
最後は、パーキンソン病患者の生活の質を向上させるアプリケーション(Anda)を開発するAnda Basic。パーキンソン病は運動障害の一種で、このアプリケーションはパーキンソン病患者の歩行など動きの改善に効果のある音や視覚信号を提供するというもの。Maria Valbuenaさんは、実際に歩行が改善した動画も交えてご紹介されました。
Anda BasicのHPはこちら(https://humanbionics.com.co/ja/)