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MEET UP vol.2 OIST編-を開催しました【沖縄スタートアップ・エコシステム】

おきなわスタートアップ・エコシステムは1月30日(火)午後、加盟団体と研究者とのマッチングを目的とした交流イベント「MEET UP vol.2-OIST編-」を開催しました。加盟組織のメンバーら、約40人が参加しました。
OIST編として企画された今回のイベントでは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)において社会実装化を目指す研究者自らが、それぞれのプロジェクトについてプレゼンを行いました。

 


1. おきなわ糸づくりプロジェクト〜伝統的な織物「芭蕉布」から、糸の生産技術開発の取り組み〜

OIST Innovation テクノロジーパイオニア・フェロー 新里瞳氏

沖縄の伝統的な織物「芭蕉布」に使われる天然繊維・糸芭蕉は、非常に繊細で取り扱いが難しく、糸を生産するには高度な技術を持つ職人による手作業しか方法がありませんでした。
そんな伝統的な製糸方法を基にした新しい装置の開発に取り組み、生産効率と品質を向上させることに挑戦しているのが「おきなわ糸づくりプロジェクト」です。
沖縄の伝統を守り、希少な繊維を繊維産業やアパレル産業に導入することを目指したプロジェクトについて発表いただきました。

2. 森林資源の効果的なモニタリングと持続可能な管理を実現するデジタルプラットフォームについて

OIST Innovation Accelerator プログラムスタッフ ジュリアン・ルケティ氏

OISTの衝撃波・ソリトン・乱流ユニットから独立し、森林資源の効果的なモニタリングを実現する独自のデジタルプラットフォームを開発しているジュリアン氏。
新技術、データ、科学的分析を活用することで、森林の持続可能な管理を世界規模で推進することを目指しているといいます。

3. ADHDのための行動療法として、子供の母親の心理的な健康を考慮しながら育児スキルを向上させるためのハイブリッド型ペアレントトレーニング「Well Parent Japan」(WPJ)の開発と評価に関する研究の成果について

OIST 発達神経生物学ユニット スタッフサイエンティスト 島袋静香博士

注意欠如多動症(ADHD)とは、不注意、多動・衝動性を中核症状とする神経発達障害です。
多くの機能障害やその長期的な悪影響、親の精神的健康リスク、本人や家族のみならず社会への多大な経済的負担を伴うことが知られています。
治療法には行動療法と薬物療法がありますが、軽度から中度のADHDを持つ子供に対しては、初めに行動療法を行うことが奨励されています。
今回の発表では、ADHDのための行動療法として、子供の母親の心理的な健康を考慮しながら育児スキルを向上させるためのハイブリッド型ペアレントトレーニング「Well Parent Japan」(WPJ)の開発と評価に関する研究の成果について紹介していただきました。

4. 大規模言語モデルとタイピングを競う冒険の旅「Type Quest」

OIST 認知脳ロボティクス研究ユニット 技術員 フェデリコ・サンガティ氏

TypeQuestという、大規模言語モデルを活用したブラインドタイピングの学習ソフトの研究を進めています。
フェデリコ氏は、ブラインドタッチは子供たち全員が取得するべきスキルだとし、「今では多くのタッチタイピングの練習ツールがありますが、個人がコンピュータに継続して向き合わないといけません。我々のソフトを使うと、学習者はChatGPTなどの大型言語モデルをシームレスに統合した交流学習ができ、1〜2ヶ月ほどの訓練で子供たちがタッチタイピングが可能になります」と話しました。
そのほかにも、創造性の高い作文作成トレーニング等、TypeQuestを活用した様々な言語学習への可能性を強調しました。

発表後には懇親会が開かれ、研究者と参加した加盟組織や県内企業の担当者らが交流を深めました。

おきなわスタートアップ・エコシステム・コンソーシアムでは、県内のスタートアップを支援する加盟組織を対象にした、様々な勉強会を実施しております。

 

詳細はこちらのページをご確認のうえ、加盟希望の企業・組織さまはお問い合わせページよりご連絡ください。

*vol.1では琉球大学編が行われました。vol.1のようすはこちらからご確認ください。

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