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沖縄スタートアップゆんたく「『まちなか留学 Helloworld』運営 HelloWorld株式会社 野中光氏」
5月某日、沖縄市のStartup Lab Lagoonにて「スタートアップゆんたく~沖縄で始める喜怒哀楽~」というイベントが開催された。
登壇者は以下の3人
・運転代行マッチングサービス「AIRCLE(エアクル)」を運営する、株式会社Alpaca.Labの棚原生磨さん
・キャンプ用品のシェアリングサービス「ソトリスト」を運営する、株式会社URAKATAの山田慎也さん
・日本に住む外国人宅でのまちなか留学体験「HelloWorld」を運営する、HelloWorld株式会社の野中光さん
全3回のシリーズでお届けする今回イベントレポート。
第3弾は、まちなか留学体験「HelloWorld」のシード期から現在に至るまでの歩みを紹介する。
第1弾「『AIRCLE』運営 株式会社Alpaca.Lab 棚原生磨氏 イベントレポート」(リンク)
第2弾「『ソトリスト』運営 株式会社URAKATA山田慎也氏 イベントレポート」(リンク)
【プロダクトが社会に与える価値】
HelloWorld株式会社は、地域内外国人宅ホームステイの「まちなか留学 HelloWorld」と、日本と世界の教室を繋ぐ英語学習の教育現場向けツール「World Classroom」を運営しています。World Classroomは県内から唯一経済産業省のEdTech導入補助金2021に採択されました。どちらも国際交流をテーマに掲げたプラットフォームです。
【立ち上げと会社を成長させるプロセス】
ー立ち上げのきっかけは?
起業をするなら国際交流でというのは決めていました。
留学時に、海外において自分が外国人という立場で地元の人に良くしてもらった経験があったのですが、日本に帰って外国の人と交流を持つ中で、地元の人たちと仲良くなりたいというニーズを知ることができました。
一方で、留学に関するあるアンケートで、留学に興味がある人は約40%だったのに対し、実際に留学に出た人は1%ほど。金銭面や生活面など様々な理由で留学を断念している現状を知って、それなら沖縄県内で国際交流の場を作ろうと思ったのが創業のきっかけです。
ービジネスモデルは最初から固まっていたのか
最初は、海外の料理教室などを企画していて、その後にまちなか留学の着想が出ました。
前身となる「1万円で留学」という企画をFacebookに投稿したら40件近くシェアされてニーズを確信しました。
でもその時は、ホストが先かゲストが先の状態でとりあえず投稿していたので、実はホストファミリーを確保していなくて。
さぁ何とかしてホストを探さなければいけないぞと。レストランで食事中の外国人のファミリーに話しかけていって、結果何とかしました!
ー創業メンバーとの出会い
福岡でスタートアップのピッチイベントに登壇したときに、後の共同創業者になる人と知り合いました。
共同経営の話を持ち掛けるも、手が空いていないことを理由に断られたんですよね。
彼も国際交流のスタートアップを画策していたのですが、いくら話しても目指す先が一緒なんですよ!これは1人よりも2人で行った方が、お互いのビジョンを達成できると信じて誘い続けました。
たまたま、ワーケーションで沖縄に滞在している時に、そのまま移住してもらうくらいの勢いで口説き落として、無事コミットしてもらうことができました。
ー資金調達と1年目の苦労
資金調達は、全てデット(借入)で行って、株式は全て会社で保有しています。
コロナの影響でHelloWorldの直前キャンセルはザラにあって、収支計画が崩れたのはダメージがありました。何千万という単位で下方修正しましたが、やり続けていることに後悔はないです。
ービジネスの環境としての沖縄
沖縄は今、スタートアップしたい人にとって非常に恵まれた環境です。
ISCO(沖縄ITイノベーション戦略センター)では、登記前の仮説検証の段階でも、プロトタイプの作成に数百万円の補助を受けられる沖縄型オープンイノベーション創出促進事業 ITスタートアップ補助対象事業があります。
こういった制度を活用しつつ、是非チャレンジして欲しいと思います。