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「Youはなぜ沖縄へ?なにを沖縄で? vol.1 ~ コミュニティマネージャー 山本有里さん ~」

那覇空港拠点Lagoon Airportでは、那覇空港に降り立った方々へ、「Youはなぜ沖縄へ?なにを沖縄で?」と来沖されたきっかけや取り組みをご紹介する連載をスタートしました!

 

第1回目となる今回は、愛知県名古屋市を拠点とし、複数のスタートアップ関連のコミュニティのコミュニティマネージャーを兼任されている山本有里さんにLagoon Airportでお話を伺いました。

 

早速ですが、Youはなぜ沖縄へ?

私がコミュニティマネージャーを務めている投資ファンドのMTG ventures(https://mtgv.vc/)で、OIST内にサテライトオフィスを構えていること、OISTに入居しているスタートアップや沖縄県内のスタートアップに出資していることもあり、沖縄でスタートアップ支援やインキュベーションが盛り上がっているという話を以前から耳にしていました。

 

MTG venturesでは、現在運用しているCVCファンドとは別にCentral Japan Seed Fund(CJS)という地域課題解決型の新ファンドを組成しました。三井住友銀行等の金融機関や事業会社などの外部企業がLPとして出資するファンドです。沖縄でもCJSから出資可能性のあるスタートアップと出会えたらと思い、今回来ました。

 

スタートアップ支援に関わる面白さ、
コミュニティマネージャーが活きる場面など教えてください

コミュニティマネージャーの関わり方としては、可能性がありそうなもの、オープンイノベーションにつながりそうなこと、競合にはならず有意義な情報交換ができそうなこと、送客につながりそうな事業を見つけたら、間に入ってつなぐようにしています。

 

色々な人の取り組みや事業のことはもちろんですが、時には恋愛の相談を受けることもあります。スタートアップの人たちは意外とまじめ?(笑)なのか、ちゃんと家庭も持った上で仕事に邁進される人も多い印象があり、プライベート面も含めてざっくばらんに相談してもらえる関係値を築けていることが嬉しくなりますね。今後も気軽にスタートアップエコシステムの人が交流できる場、スタートアップスナックという企画を月1回開催したりと、みんなの寮母さん的な存在になれたらいいなと思います。

 

そして、コミュニティマネージャーの仕事としてももちろんですが、私個人のライフワークとして『挑戦している人を応援する、色々な人と関わる』ことをとても大切にしていて、自分自身が純粋に、かつ愛を持ってフラットに接することを意識しています。フラットに接するってなかなか簡単そうで意外と難しい気がしていて、それを組織に属しながら続けられていることがとても有難いです。
 

色々な場所を訪れていらっしゃると思いますが、
沖縄にはどのような印象をお持ちですか?

沖縄に来る目的として「癒される」「自然がたくさん」「快適に過ごせる」という面はとても大きいですし、ワーケーションもコロナ禍で増えたと思います。

いるだけで非日常を味わえて癒されるというのは沖縄ならではですし、「沖縄に行くよ」と周りに話すと「観光できて羨ましいー」と言われることもありますが、沖縄は今スタートアップ・ビジネス・大学が盛り上がりつつあるので、ビジネス目的で沖縄へ行く方も今後もっと増えるのではと思っています。

 

五感が磨かれたり可能性を引き出すのは自然!と思う部分もあって、沖縄にはその引き出してくれる自然や空気がとてもあります。がっつり仕事もする、一気に沖縄の自然でリフレッシュする、という過ごし方が増えていくと良いですよね。

 

また、先ほどもお話ししましたが、沖縄の中でも新規産業を生み出す動きや、挑戦しよう!という熱量が湧き上がってきているのを感じていますし、沖縄を応援したい・関わりたい・仕事で沖縄に行きたい!という方も多くいらっしゃると思います。私自身もエコシステムの一員として存在感を出していきたいと想い、あえて実際に足を運ぶようにしています。

 


沖縄スタートアップエコシステムに期待することを教えてください

沖縄を応援したい・関わりたいと思っていながら、旅行や観光として家族を連れて沖縄を訪れる方も多いと思います。そういった方が地域や現地のスタートアップとコネクトできる環境ができてくると良いなと思いますし、次の世代の日本を盛り上げていく若者やスタートアップに投資をするという方法があることももっともっと知っていってもらいたいです。

 

また、新しい挑戦をする時に、沖縄に限らずですが、目指したい姿となる「ロールモデルがいない」ということも大きな課題かもしれません。沖縄のスタートアップエコシステムの中で経営者からリアルな声が聞けたり、CXOのリアルな体験談を聞けたり、インタラクティブな環境ができて、スタートアップが育まれていくととても良いですね。Lagoon Kozaにも伺いましたが、スタートアップの気運の高まりはもちろん、内地にはない沖縄ならではのディープな雰囲気がとても魅力的でした。沖縄は東南アジアにも近かったり、グローバルにもアクセスしやすそうだから、そういった面でも大きな可能性を秘めていると感じます。

 

PRE-STATION Aiでは入居者に大学生もいたりするので、将来起業家になるためのマインドや教育にも力を入れていこうとしています。スタートアップマインドを身につけておくことで自然と起業家が生まれるカルチャーができていくのではと取り組みを始めています。沖縄は観光コンテンツが多いし、家族連れも多く訪れると思うので、観光で来た子どもたちが少し教育も味わえるようなワークショップや体験などがあっても良いなと。『沖縄で学んだ』ことが子どもの記憶に残っていき、その子どもたちが大きくなる頃にはエコシステムを筆頭に益々の応援・支援の輪が広がっていると、とても素敵だなと思います。

 

最後に、山本さんが携わっていらっしゃるコミュニティをご紹介します

<PRE-STATION Aiとは>
愛知県では、スタートアップの創出・育成やスタートアップと地域企業とのオープンイノベーションを促進する支援拠点「STATION Ai(ステーションエーアイ)」(名古屋市昭和区)の2024年10月オープンに先駆けて、WeWorkグローバルゲート名古屋」(名古屋市中村区)内に「PRE-STATION Ai(プレステーションエーアイ)」を開設(2020年1月)し、スタートアップの総合支援を行っています。 2022年4月からは、ソフトバンク株式会社が設立した、「STATION Ai」の整備・運営を担うSTATION Ai株式会社が「PRE-STATION Ai」を運営しています。 URL:https://stationai.co.jp/

 

<MTG Venturesとは>

MTG Venturesは、MTGグループの50億円のコーポレートベンチャーキャピタルの運用からスタート。2018年から投資活動を開始し、VITAL LIFE領域のスタートアップ37社に投資(2022年10月31日時点)。ファンドは独立採算で運営し、起業家と共に新産業を創造していくこと、スタートアップエコシステム構築に貢献していくことをミッションとしている。  また、当社は、「Central Japan Startup Ecosystem Consortium ※1」のサポーター企業。中部地域のエコシステム発展に向けた各種イベントの企画・運営の他、全国のCVCや事業会社と共に学ぶCVC会コミュニティの企画・運営や、小学生・中学生の起業家教育・SDGs教育など、地域の持続的な発展・成長を目指した活動に力を入れている。 ※1 :愛知・名古屋・浜松地域のスタートアップ・エコシステムの形成を促進する目的で、一般社団法人中 部経済連合会、名古屋大学、愛知県、名古屋市、浜松市等で構成されたコンソーシアム。 URL:https://mtgv.vc/

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