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名護のコミュニティ中心地となる「coconova」 株式会社SocialDesign 北野勇樹さん

2021年12月に名護に誕生した「coconova」はカフェ・バーを始め、コワーキングスペースや表現の場としても活用できる、地域密着のコミュニティの場だ。

ここに来れば何かが始まる交流の中心地に─と思いを馳せる、株式会社SocialDesignの北野勇樹さんに「coconova」の意義と今後の展望について語ってもらった。

 

株式会社Social Design代表 北野 勇樹 1990年生京都出身。 2020年8月に東京から名護に移住。

大学を卒業後、約2年間の世界一周の旅に出る。その後、独立し、飲食業、宿泊業、英会話事業を経て、不動産Techのスタートアップ創業メンバーとして2年間働き、沖縄に移住。 2021年12月にcoconovaを開業。

 

 

【人が行き交う「公園」を作りたい】

「ここは無料で開放されている『公園』をテーマにしたコミュニティスペースです。

海外ではセントラルパークが街の中心地となって人が集まっているところが多いですからね。公共性が高いデザインをするとなると『公園』がぴったりでした。設置されているキッチンやスペースを活用してもらって気軽に出店やイベントを実現して欲しいと思っています」

 

北野さんは、coconovaの存在をそう説明した。

実際に、地域の中小事業所を始め、今日現在のべ250店舗がイベント出店をしている。三線講座や泡盛ワークショップなど、地域の香りのする企画も多く持ち込まれた。

 

 

こうした‘実現の敷居を下げる’というアクションは、北野さん自身がバックパッカーとして世界を周った経験が背景にあった。

 

「バックパッカーって『シェアし合ってみんな豊かに』みたいなマインドがあるんです。一時期、ビジネスにまみれた日々にちょっと疲れてしまったことがあって…その時に『自分は元々旅人だったや!』って思い出して、場所作りを始めました」

 

島の料理や食材を使った、まちの惣菜屋&コーヒースタンド「sōen(ソウエン)」

 

施設内には‘名護の夜の新しい遊び場’をテーマにBARも併設している。

「お酒を楽しみながら、シティ感がある交流の場所を作りたいと思いました。

新しい名護のナイトカルチャーの発信拠点になって欲しいです」

 

名護の夜の新しい遊び場「YOI ASOBI BAR」

 

【ビジネス創出の場としても】

「coconova」では事業創出の場である、インキュベート施設としての機能も併せ持つ。

 

「沖縄は社会課題が多い分、スタートアップの民間活力で解決させないといけないことも多いです。現在3社のスタートアップがここから排出されました」

 

沖縄のスタートアップエコシステムを形成する一員として周囲との連携はどのように進めているのか。

 

「個人的にはLagoonのイベントに参加をしたこともあって交流は持っていました。名護で僕らだけでやっているよりも、他の創業支援拠点と連携を図った方がそれはやりやすい。人と人を繋げるという意味では、自然発生的に紹介し合っています」

公園に付帯したコワーキングスペース「seeds(シーズ)」

 

 

【ここに住む人が、地域に期待している】

コミュニティパークまで作ってしまった名護に、どうやら北野さんは一目惚れしたという。海と山、そして…

 

「沖縄は20億人の人口がいるアジア圏に4時間以内でリーチできますし、外国人の人も多く住んでいてグローバルさもある。それに名護は、住んでいる人たちが名護の未来に期待している。この街が盛り上がっていく雰囲気を感じるんですよね」

 

街の人の‘やってみたい’を促進させる場が「coconova」である。

 

「今後は、そうだなぁ。移動式サウナもやってみたいですねぇ」

 

地域に集いし者たちが、地域を盛り上げ、地域が期待され、また地域に集い出す。

coconovaは、人と情報とアイデアの集積地のような場所だ。

 

「coconova」

【住所】沖縄県名護市宮里1004番地

【営業】10:00~20:00

【定休】月曜日

【HP】https://social-design.town/coconova

 

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