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【視察レポート】8月5日(金)東京都大田区羽田のHANEDA×PiOさんをお伺いしました!
羽田空港に隣接する、羽田イノベーションシティ内の区施設活用スペース
HANEDA×PiO(ハネダピオ)さんにお伺いしてきました!
今回の訪問のきっかけとなったのは、
沖縄スタートアップエコシステム共同体の一員でもある
一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)が
東京都大田区経済産業部・公益財団法人大田区産業振興協会と3社間でMOUを締結したこと。
(MOU締結のリリースはこちら)
また、沖縄スタートアップエコシステムの拠点が新しく那覇空港内にも立ち上がったことを受け、
大田区の有する羽田空港と那覇空港の空港拠点がつながったら…という構想からでした。
目次
HANEDA×PiOとは
“羽田空港至近”+”産業のまち大田区”という立地を生かし、
大田区内企業をはじめ、国内外大手企業・中堅企業、大学・研究機関、団体、
起業家・スタートアップ企業など多様な人々の産業交流を育み、
国内のみならず海外との連携も創出する新産業創造・ビジネス交流拠点です。
社会課題の解決や新事業創出に意欲のある企業が入居するテナントゾーンと、
交流からイノベーションを創出するPiO PARK(交流空間ゾーン)があります。
アクセス:東京モノレール・京浜急行空港線 天空橋駅直結(羽田空港から5分)
WEBサイトはこちら(https://www.hanedapio.net/)
Startup Lab Lagoon Airport(那覇空港拠点)とは
那覇空港国際線ターミナルの4Fサウスフードコート内を拠点化しました。
沖縄のスタートアップエコシステムの玄関口、県外の起業家やビジネスマンを出迎える場として
県内のキーパーソン、ワークスペースなどの発信を幅広く行います。
アクセス:那覇空港 国際線ターミナル4階 サウスフードコート内
WEBサイトはこちら(https://startup-lagoon.okinawa/)
ご対応いただいたのは、
公益財団法人大田区産業振興協会の移川さん、松居さん。
まずはHANEDA×PiOも入居する羽田イノベーションシティをひと回り。
羽田イノベーションシティは、ゾーンAからゾーンKまであり(訪問時はA~Cは建設中でした)
HANEDA×PiOはゾーンK。
他のゾーンには、大田区内外の企業が入居していたり、
最先端技術を用いてロボットが調理から提供までを行うレストラン、
飛行場を一望できる屋外の足湯スペース、若者にも人気のライブホール、ホテルもあったりと
企業や事業だけではなく、観光客や住人にも間口の開かれた空間でした。
先端産業と文化産業の発信地に
飛行場を眺めながら、ひと巡りしたあとは、PiO PARK(交流空間ゾーン)の中へ。
こちらでは登記も可能で、個室ブースもあり、
コワーキングスペース・イベントスペース(最大120名収容)の利用もできるそうです。
また、大田区内の企業の技術を紹介するスペースや
大田区のおすすめスポットを記入できるマップも設置されていました。
移川さん、松居さんに各企業の技術を紹介していただいたのですが、
お二人がもはや技術者!?に見えてくるくらい、それぞれの技術にお詳しく、
(個人的にはシャープペンの芯に文字が彫られていたことに感動…)
こういった方々に色々と相談に乗ってもらえたり、
他の企業とマッチングしてもらえることもPiO PARKの魅力のひとつだと感じました。
松居さんのお話の中で語られた、
「HANEDA×PiO、PiO PARKは、先端産業と文化産業の発信地であり続けたい」という
お言葉にも熱がこもっていらっしゃいました。
「新しい展開をつくりたい」企業とともに
テナントゾーンに入居したい企業は大田区でも審査を行い、
・新しい事業展開をすでに考えている
・入居をきっかけに新しい展開を積極的につくっていきたい
企業のみが入居できるという理念をきちんと掲げられており、
だからこそ入居企業同士の交流も促進され
実際に事業構想の検討に入った事例も生まれているそうです。
大田区のものづくり技術と沖縄スタートアップの共創
沖縄スタートアップエコシステムサイドからは
沖縄県のスタートアップ支援事業や沖縄県内企業の支援等
沖縄県内でスタートアップの気運が高まっていること、
その中でも沖縄県内企業にはまだまだ製造業や製造ラインが不足していて
事業の実装や実証実験に進む際に
「こんな物が必要になる。どこに依頼したら対応してくれるのだろう」という
課題が上がることがあるとお話しました。
大田区には4,200社の製造業(ものづくり)の企業が属していて、
そんな課題に応えていけるのではと移川さんからご紹介いただきました。
東京と沖縄、はたまた海外へも
HANEDA×PiOさんとのイベントの共同開催をはじめとして、
大田区ものづくり企業と沖縄スタートアップをつなげる連携についても話が及び、
すでに東京に事業を展開している沖縄スタートアップの発展への寄与はもちろん、
今後立ち上がった沖縄発のスタートアップが東京進出をする際の足掛かりの役割も
担っていただけるのではと今後の可能性も強く感じる時間になりました。
羽田空港と那覇空港は2時間半の空路でつながっていて、
東京と沖縄のヒト・モノ・情報が行き来することで相互効果を生み
どちらも国際線の運航をしていることから
東京・沖縄から海外へ踏み出していくきっかけの場になっていくことでしょう。