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Lagoonメンバー紹介 #8「沖縄スタートアップエコシステムの舵取り役!ISCO兼村光さん」
コザ・那覇・那覇空港と、県内3か所に拠点を構え、創業支援を行う「StartupLabLagoon」そこに携わるメンバーを紹介して、まずは「人」から親近感を持ってもらおうという狙いです!
ISCOアクセラレーションマネージャー兼村光氏
沖縄県内最大手のIT関連サービス企業である株式会社OCCに入社。人事・人材育成、営業、経営企画業務に従事。
現在はITテクノロジー分野を軸に沖縄県経済の振興を図る産業支援機関として設立された、「一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)」に在籍。スタートアップ支援をメインに、人材育成分野、アイデアソン・ハッカソンの企画運営。対話型セッションによる新しい価値の創出を図るフューチャーセンターの運営に従事。
ISCO外の活動として社会課題解決に取り組む団体理事、起業家育成イベントのオーガナイズ、大学非常勤講師、各種公的機関の委員等を務めている。
【沖縄スタートアップエコシステム・Lagoonでの役割】
沖縄スタートアップエコシステムのインフラ資本として重要な役割を担う「Startup lab Lagoon」は、もともとは2016年にコザ(沖縄市)に、「スタートアップカフェ・コザ」の誕生を経て2019年に「Startup Lab Lagoon Koza」として再スタートしました。Lagoonは、地域社会・そして世界にインパクトを与える起業家を輩出しつづけるための活動をして、スタートアップエコシステムを広げてきました。
これをさらに沖縄全体に面として広げていく取り組みも始まっています。この動きには沖縄県が大きく関わっており、2022年の沖縄県の「スタートアップエコシステム構築支援事業」を活用して、コザを中核に那覇市内や沖縄の玄関口である空港ターミナルにもLagoon拠点を設置しコミュニティを広げています。
私はこの事業の責任者で、簡単にいうと総合プロデューサー的な立ち位置で全体的な方向性を作っている立場です。
一方で起業家に対するサポートを行って、ビジネスアイデアのブラッシュアップ、プレゼンのやり方など、多岐に渡る領域でアドバイスを行っています。特に起業については、成功に再現性は無いですが、失敗に再現性はあります。その失敗を減らすためのサポートを行っています。
また、沖縄のエコシステムにアクセスしたいという組織や個人の窓口になったり、さらにはこちらから県外に出向いて連携を図りに行っています。
普段、私が所属しているISCO(沖縄ITイノベーション戦略センター)では、アクセラレーションセクションという部門を担当しています。ここでは大きく「スタートアップ支援」と「人材育成」を担っています。
新しいことにチャレンジしようとしている人たちと日々向き合えるのは、刺激的であり、この仕事の醍醐味です。これからも楽しく仕事をしていきたいです。
【これまでの経歴】
キャリアのスタートは、ITサービス業で県内最大手のOCCで28年間勤めていました。最初の配属は社長室で、人事社員教育、営業を経た後、社外に出て県のIT産業界の活性化に関連する事業のプロジェクトチームに従事しました。ふり開けってみると、社外でのプロジェクトに従事したことが人生のターニングポイントになりました。
スタートアップという世界に出会うことになったからです。それからは会社員をしながらスタートアップエコシステムに参画して、いろいろなイベントを企画したり、お手伝いしたりりしました。
そうこうしているうちに、ISCOの設立準備室に参画することになりました。ISCOも無事に立ち上がった以降は、ISCOにおいて様々な業務に携わってきましたが、準備室時代からあしかけ3年が経過しようとした頃に、所属会社からそろそろ戻ってくるようにとの打診がありました。
会社に所属して、そこでの仕事を通して社会に貢献するのはもちろん素晴らしいことなのですが、私は一度‘沖縄県全体の経済を活性化させよう!’という事業に足を踏み入れていたので、ここから1つの企業のために動くというのはイメージが出来ませんでした。そのことを社長に正直にお話ししたところ、私の考えを理解していただいて快く送り出してくださり、ISCO(沖縄ITイノベーション戦略センター)に入りました。
【沖縄の可能性】
スタートアップ環境としての沖縄の強みは、手厚い支援のエコシステムがあることはもちろんですが、「社会課題が身近にある」という部分ではないでしょうか。スタートアップは課題に対してまだ証明されていないアプローチのビジネスにより解決していくものです。そういった意味では沖縄はいい意味で課題の宝庫ですので、ビジネスの種が眠っているように思います。これまでたくさんの起業家とお話しする機会がありましたが、沖縄の特に若い起業家は、社会問題への解決に並々ならぬ関心と熱意がある人が多いように感じます。
また、海外のアクセスのしやすさ、特に台湾の近接性は大きいものがあります。台湾は半導体の分野でも世界に存在感を示していますし、スタートアップも盛んです。アジアへのゲートウェイという意味でも、沖縄は台湾とガッチリ手を組むべきですね。
個人的な妄想に過ぎませんが、基地返還跡が予定される場所(そうでなくてもよいですが)には是非イノベーション施設や、共通言語を英語にして、STEAM教育やアントレプレナーシップが学べる学校を創って欲しいと思います。そうすることで、幼少期からグローバリゼーションの視点を持った人材が育ちます。そこで育った人材は物事を考えるときに最初からグローバル目線になると思われますので、その思考はビジネスでも有効だと思います。
沖縄の立ち位置としては、国内外のビジネスを接続し、世界中の投資家とスタートアップをマッチングさせることにあると思います。沖縄でスタートアップを目指す皆さんには、その中心で大いに活躍して頂きたいです。
プライベートでは、愛犬のモモちゃんに日々癒されている