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Lagoonメンバー紹介 #4「7つの組織に所属!メンタリングとハンズオンはお任せ 兼城駿一郎さん」
コザ・那覇・那覇空港と、県内3か所に拠点を構え、創業支援を行う「StartupLabLagoon」そこに携わるメンバーを紹介して、まずは「人」から親近感を持ってもらおうという狙いです!
目次
兼城駿一郎
沖縄工業高等専門学校専攻科卒。学生起業を経てリクルートへ新卒入社後、新規事業や組織構築を担当。
リクルート在籍時から複数のスタートアップを立ち上げ、エクイティやデットでの資金調達やM&AによるExitを経験。
現在はスタートアップスタジオの代表や地元沖縄を拠点としたスタートアップ支援協会の代表理事としてスタートアップの創出・成長の支援を行う傍ら、自身でも4つの会社の経営や3つの協会運営を通して教育・アート・テクノロジーなどの領域で挑戦者としてビジネスに取り組んでいる。
【沖縄スタートアップエコシステムでの役割】
─複数の所属を持っている兼城さんからは、多角的なアドバイスを貰えそうです。
僕自身もスタートアップの経験者です。
今、株式会社を4つと、協会を3つ持っていて、7つの組織に所属しています。
さすがに混乱しますよ(笑)よくフルタイム「9時5時」と言いますが、僕は朝の9時から夜中の5時まで働いています。
でも仕事と趣味が一体化しているので、これはこれで楽しいです。
─スタエコ沖縄での役割を教えてください
経験と周りのネットワークを活用しながら、メンタリングやハンズオン(経営の伴走)を行っています。起業家とマッチしそうな経営者や投資家を引き合わせたり、同席で話をしたりなどをしています。
また、沖縄と東京の二拠点生活をしているので、東京の最先端と沖縄の現場感を知っています。それを双方向に伝えることも僕の役割かなぁと思っています。
産まれたばかりの赤子の泣き声を背に、働く父
【沖縄スタートアップ、今後の希望】
─沖縄のスタートアップの優位性は
沖縄って、県外から経営者や投資家が実はたくさん来ています。ピッチイベントをやれば、通常東京でも簡単に会えないような経営者や投資家が、僕らの呼びかけで集まってくれるんです。そういう方々と話をしたり、フィードバックや投資を得たりする機会を増やしていきたいと思って活動をしています。
投資家がいるところにスタートアップが集まるし、スタートアップがあるところに投資家が集まります。
今の沖縄はその両方がバランス良く伸びてきていて、スタートアップのエコシステムができつつあると感じています。
【学生時代に衝撃を受けた「シリコンバレー」】
─この分野に興味が湧いたきっかけは?
小学生の頃に、ITベンチャーブームがあって楽天やライブドアが毎日テレビで取り上げられてたんですよね。僕は南風原町出身なんですけど、窓を開けるとサトウキビ畑と防空壕しか無くて。テレビやインターネットで見るITベンチャーの世界が、僕の中では凄く最先端でキラキラして見えたんです。
自然と「ITベンチャーってイケてるっぽいぞ!」っていう漠然とした理由で、IT企業の社長になりたがるわけですね。そして「ここに行けばITを学べる、社長になれるかも」っていう短絡的な理由で高専に進学するんです。
─高専ではどのようにICTに触れていきましたか?
在学中に、琉球Frogs(※1)の3期生としてシリコンバレーに連れて行ってもらいました。そこでさらに野心が燃え上がるんです。
シリコンバレーには多くのスタートアップが存在して、彼らに出資をするために多くの投資家も集まっていました。それらの集まりがまた更に起業家と投資家を呼んで、という形で回転していっていました。
優秀なスタートアップが集まれば、次のスタートアップを作れるような優秀な人材も集まり、そして次の世代に資金が回っていくという形で、どんどんチャレンジが連鎖していました。どこもかしこもスタートアップが開発したサービスやアプリが溢れていて、非常に刺激的な環境だと感じました。
一方で、シリコンバレーで出来ることは沖縄でも実現できるのでは、と当時から思っていたんです。スタートアップが盛んで、温暖な環境で、楽しみながらフルコミットして働ける環境がここにはあります。
沖縄版シリコンバレー、僕らは「コーラルバレー」と呼んでいますが、沖縄でもエコシステムを確立すれば、スタートアップの聖地になれる可能性があると信じています。
※1「地域の持続的かつ発展的な経済自立の実現のために、世界と地域をつなぐグローカル志向の若手イノベーター人財を発掘・育成する」という理念のもと、2008年からスタートしているプログラム。これまでに地域の中学生から大学生まで約100名を送り出している。
高専在学中に訪れたシリコンバレーにて
【スタートアップを目指している起業家へ】
ーLagoonをどういう風に活用して欲しいですか?
もっとフラッと相談しに来て欲しいですね。起業家コミュニティ運営もしているので、まずは遊びに来てくれたらと思います。本当に雑談レベルで良いんですよ。雑談というか、もっと我々を雑に使って欲しいです(笑)
起業家のみなさんのために、大学でいうところのオープンオフィスアワーのような、この時間はメンタリングやハンズオンをしますという時間枠を設けるという仕組みも近々公開予定です。
スタートアップ界隈の人たちって、本当に付き合っていて気持ちの良い人ばかり。社会を変えようと本気で取り組んでいて、会えば日々の活力がもらえる。かっこいい人ばかりですよ!
【兼城さんが所属している7つの組織】
○株式会社みらいスタジオ
ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップスタジオとして、起業家の育成や創業前後のスタートアップの経営・開発の支援を行っている。
特にエンジニアコミュニティを活かした開発面での支援を強みとしており、自身の経営経験も踏まえた上で起業家に寄り添いながら、共同創業者のような立ち位置で事業の立ち上げから成長にコミット。
○株式会社Jidoca Technologies
地元沖縄の会社として経営。スタートアップや大企業の新規事業部門に対しての技術顧問・経営コンサルティング事業を行っている。また、事業で生み出した利益の一部や沖縄スタートアップ支援協会の活動費用や、琉球Frogsへの寄付に活用。
○株式会社Arts Bell
ベテランのアーティスト・作家と共に銀座でアート教室を開催。彫金や陶芸技術を組み合わせながら誰でもオリジナリティと芸術性の高いアクセサリーや小物を制作する技術を身につけることができ、またそれを銀座の店舗やECで販売することが可能。
○株式会社高専キャリア研究所
全国の高専生・OB/OG向けのキャリア教育事業やコミュニティ運営を展開。
オンライン・オフラインそれぞれでのイベント運営のほか、プログラミングやクラウド・インフラなどの技術習得のためのコースやメンタリングも無償で提供。
○一般社団法人沖縄スタートアップ支援協会
沖縄県にスタートアップのエコシステム「Coral Valley」を構築するために設立。
沖縄という環境・場を活かして全国・全世界のスタートアップがより成長を加速させることができるように、全国の経営者や投資家とスタートアップを沖縄に呼び込み、ピッチコンテストなどを主催。協会の取り組みをきっかけとして資金調達に成功したスタートアップも多数輩出。
○一般社団法人スタートアップスタジオ協会
日本ではまだ馴染みの薄いスタートアップスタジオというスタートアップ創出・支援の取り組みについてノウハウを集約・発信していくための協会。理事として各イベントへの登壇やスタートアップへのメンタリングを担当。
○一般財団法人高専人会
全国の高専生やOB/OGを「高専人」と定義し、その組織化や寄付活動を行う財団。理事として各地の高専人の課題抽出その解決の他、既存の高専関連団体とのネットワークづくりを担当。